捻挫
目次
接骨院は外傷を専門的に治療を行う施術所ですが、捻挫も外傷の一つになります。
捻挫は、関節部に起こる急激な捻じれ、または激しい外力による関節周辺の靱帯や関節包などの軟部組織の損傷です。
関節周辺にある軟部組織は、靱帯・関節包・関節軟骨・半月板・関節円板・関節唇・滑液包・関節周辺の筋・腱などがあります。
主に靭帯損傷を中心に扱われますが、最近では、エコー画像観察装置(超音波画像観察装置)やMRIなどの画像検査で軟部組織の状態が詳細に映し出されるために、関節軟骨や関節部を通過する筋・腱などの損傷も含め組織損傷として対処します。
軟部組織の損傷ですので、関節部の損傷でレントゲン検査を行い骨に異常がない場合は「捻挫」という診断になります。
捻挫(靭帯損傷)の程度による分類と症状
捻挫(靭帯損傷)は程度により3つに分類されます。
第1度
靱帯繊維の微小損傷で、疼痛・腫脹・血腫も少なく、圧痛・機能障害も軽く、関節の不安定性はみられない。
主にサポーター・テーピング・包帯などで数日、1~2週間程度の固定を行います。
第2度
靱帯の部分断裂で、軽度から中等度の関節不安定性がみられ機能障害も認められる。
主に固定力の強いサポーター・シーネ(副子・あて木)などで、3~4週間程度の固定を行います。
第3度
靱帯の完全断裂で、関節の不安定性が著明に認められ、腫脹・疼痛・発赤・熱感などの炎症反応も強くみられ、機能障害も高度。
主に固定力の強いサポーター・シーネ(副子・あて木)などで、3~5週間程度の固定を行います。
捻挫の治療
受傷直後の急性期はRICE処置を行い、電気治療(低周波治療器、干渉電流型低周波治療器)・アイシングなどの急性炎症反応を抑える施術を施し、程度によりテーピング・サポーター・シーネによる固定を行います。
炎症反応が治まってきたら、アイシングから温罨法に変えて患部の血流を促進し組織の修復を促します。
靱帯の修復程度を確認しながら、運動療法を行っていきます。
捻挫の程度による予後
第1度の損傷
的確な施術が行われれば、ほぼ後遺症を残すことなく治癒します。
第2度・第3度の損傷
経過次第で症状が長期化し、関節の異常可動性(関節が緩くなる)・関節の変形などの機能障害が残ってしまう場合があります。
また、ほとんどの場合、捻挫の症状は損傷の程度と一致しますが、場所により痛みを感じにくい靭帯もあるので、痛みが強くないから大丈夫と考えてはいけません。
出来るだけ機能障害を残さないために、損傷の程度の適切な判断・適切な施術が重要になります。
捻挫の予防
コンタクトスポーツなどによる直達外力による捻挫は防御しきれないところがあります。
捻挫の予防としては、効果は限定的になりますが、テーピングやサポーターの着用が挙げられます。
また、非接触性のケガによる捻挫については、特にスポーツでは捻挫をしないような体の使い方・基本動作をトレーニングすることで、ある程度の予防効果が期待できます。
捻挫のリハビリテーション
せきぐち接骨院では、捻挫などのケガからの日常生活やスポーツへの早期回復を目的としたPFTプログラムのリハビリテーションを行っております。
損傷した部位の機能訓練はもちろん、さらに体全体の動きの連動を改善・強化させるファンクショナルトレーニングで効果的なリハビリテーションを行い、また、通常の物理療法と組み合わせて行うことで、より効果的にリハビリテーションを行っていきます。
捻挫治療については、せきぐち接骨院にお問い合わせ下さい
接骨院は捻挫治療を行う専門家です。
捻挫治療・リハビリテーション・予防についてのご質問・ご不明な点がございましたら、さいたま市見沼区南中野のせきぐち接骨院までお気軽にお問い合わせ下さい。
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