脱臼
目次
接骨院は外傷を専門的に治療を行う施術所ですが、脱臼も外傷の一つになります。
脱臼とは、関節を構成している関節端が解剖学的状態から完全または不完全に転位して、関節面の生理学的相関関係が永続的に失われている状態のことで、関節で骨が本来あるべき位置からずれてしまった状態を言います。
一般的には、肩関節・肘関節・顎関節・肩鎖関節などに多くみられます。
脱臼の原因
脱臼は、転倒や衝突などによりる外傷で強い衝撃を受けたときに発生することがほとんどです。
最も頻度が高いのは肩関節で、転倒したときに腕を伸ばした状態で手掌を衝き肩関節に過度の伸展力が加わり起こったり、野球のピッチャーにみられるルーズ・ショルダーなどで、スポーツなどで肩を大きく動かしたときなどに起こったりします。
また、小学校入学前頃までの子供は肘関節の発育が未発達のために、腕を引っ張られたときなどに亜脱臼を起こしてしまう肘内障を起こすことがあります。
さいたま市見沼区南中野のせきぐち接骨院に来院される脱臼の患者さんで最も多いのは、子供の肘が外れる肘内障です。
脱臼の症状
脱臼痛と呼ばれる自発痛で圧迫感のある持続する痛み、関節包などの軟部組織の損傷による腫脹・関節血種・皮下出血斑、患肢は一定の肢位に固定されるか痛みに耐えてわずかに動かせる程度になります。
脱臼の固有症状としては、他動的に動かそうとすると弾発性の抵抗を覚え、ある程度は動かせるが力を緩めると元に戻ってしまう弾発性固定(弾発性抵抗)、関節軸の変化・脱臼関節自体の変形・脱臼肢の長さの変化・関節空の旧居および骨頭の位置異常などの関節部の変形の症状が出ます。
脱臼の検査・診断
せきぐち接骨院では、エコー画像観察装置(超音波画像観察装置)による画像検査で脱臼の状態を確認します。
脱臼の状態を確認したら徒手整復(脱臼した骨の転位を元に戻す操作)を行い、必要に応じシーネ固定・テーピング固定・三角巾による患肢の免荷などを行います。
後療法は、病院での再検査を行い診断・指示に従い施術を行っていきます。
脱臼の治療
受傷後、出来るだけ早く徒手整復を行い骨を元の位置に戻した後、RICE処置を行います。急性期は消炎・鎮痛を目的としたアイシング・電気治療(干渉電流型低周波治療器・低周波治療器)を行い、必要に応じシーネ固定・テーピング固定・三角巾による患肢の免荷などを行います。
炎症が治まってきたら、アイシングから温罨法に変えて血流の改善・組織の修復を目的とした施術を行っていきます。
また、出来るだけ早期に運動療法を開始し患部周辺の筋力の強化を行います。
脱臼の分類
外傷性脱臼と病的脱臼
強い外力が加わり損傷する外傷性脱臼と、基礎疾患があり関節の病的変化によって外力無しにあるいはほんの軽微な外力によっておこる病的脱臼があります。
病的脱臼は、片麻痺などで筋肉の弛緩性麻痺により関節を固定する筋・靱帯・関節包が弛緩伸長して起こる麻痺性脱臼、急性あるいは慢性の関節炎により関節内に滲出液が多量に貯留したために関節包が拡張して起こる拡張性脱臼、慢性関節リュウマチなどで関節の破壊によって起こる破壊性脱臼があります。
完全脱臼と亜脱臼
脱臼の程度による分類では、骨の関節面が完全に関節から外れて転位してしまっている完全脱臼と、関節から外れきらず不完全に転位したものを亜脱臼があります。
小学校入学前の子供の肘が外れてしまう肘内障は亜脱臼になります。
関節包外脱臼と関節包内脱臼
完全脱臼は、関節を覆っている関節包が損傷しその裂口から骨が関節外に出てしまう関節包外脱臼と、関節包の損傷がなく関節包の中で脱臼を起こす関節包内脱臼に分けられます。
脱臼の予防/治療後の注意
脱臼は、徒手整復後の患肢の早期使用、固定期間が不十分だったり関節包が著しく拡張した場合などに、再脱臼を起こしてしまう場合があります。
十分な固定期間・適切なリハビリテーションを行い、再脱臼の防止・反復性脱臼の予防が重要になります。
脱臼治療については、せきぐち接骨院にお問い合わせ下さい
接骨院は脱臼治療を行う専門家です。
脱臼治療・リハビリテーション・予防についてのご質問・ご不明な点がございましたら、さいたま市見沼区南中野のせきぐち接骨院までお気軽にお問い合わせ下さい。
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