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寝違えに対するAKA療法

寝違え(首の急な痛み・可動域制限)に対して、せきぐち接骨院で行こなっているAKA療法(関節運動学的アプローチ)は非常に有効的な治療法になります。


◆ AKA療法とは?

AKA療法(関節運動学的アプローチ)は、関節の微細な動き=「関節包内運動」に着目して、痛みや可動域制限を改善する治療法です。特に、骨盤にある仙腸関節の機能障害が身体全体に影響を与えることが多く、他に椎間関節(背骨と背骨の関節)や肋椎関節(背骨と肋骨の関節)など体幹の関節を中心に調整を行います。


◆ 寝違えに対するAKA療法の考え方

1. 痛みの原因が関節機能障害にある

寝違えの痛みは、筋肉の問題と考えがちですが、実際には頚椎・胸椎の椎間関節や肋椎関節などの関節機能障害(関節の動きのズレや詰まり)によって起きていることが多いです。

2. 椎間関節・肋椎関節などの関節包内運動を整える

AKA療法では、頚椎・胸椎の椎間関節や肋椎関節などの小さな関節に対して、以下のような操作を行います:

  • 関節包内での滑り・離開・回旋の調整

  • 関節の遊び(joint play)を回復させる

  • 可動域の改善

3. 仙腸関節の調整も重要

寝違えの背景に、体幹のバランス崩れ(主に骨盤の仙腸関節のズレ)がある場合は、仙腸関節から調整することで首の負担を減らすことができます。


◆ AKA療法による寝違えの治療手順

  1. 評価
     → 頚椎の可動性テスト
     → 仙腸関節の動きチェック

  2. 治療
     → 主に寝違えが起きている側の頚椎・胸椎の椎間関節、肋椎関節に微細な関節操作を行う
     → 痛みのない範囲で関節包内運動を誘導
     → 必要に応じて仙腸関節のAKA操作も追加

  3. 再評価・指導
     → 痛みの変化と可動域の改善確認
     → 再発予防のための生活指導や姿勢のチェック


◆ 効果と注意点

寝違えに対するAKA療法の効果と注意点

  • 即時効果が見られることも多い:痛みの軽減や動きやすさがその場で変わることも非常に多く見られます。

  • 無理な矯正はしない:AKAは微細な関節包内運動の調整なので、バキバキした矯正ではありません。ソフトで安全な手技療法になります。

  • 禁忌もある:基礎疾患がある(関節リウマチなど)、神経症状が強い、強い炎症がある場合などは慎重な対応が必要です。

◆ 寝違えに対するAKA療法のまとめ

項目 内容
対象 寝違えによる首の痛み・動かしにくさ
方法 頚椎・胸椎の椎間関節や肋椎関節など(時には仙腸関節)の関節包内運動を調整する
特徴 痛みが少なく、即時効果が見込める
注意 神経症状がある場合や強い炎症期は慎重に

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